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酪農生産者研修事業

第6回海外酪農視察研修報告

第6回海外酪農視察研修報告

日程

平成23年3月1日(火)~3月6日(日)

参加者

よつ葉乳業(株)道内4工場管内酪農生産者 計6名
よつ葉乳業職員 計2名

研修目的

WTO農業交渉やEPA、FTA、TPPと国際化の波が押し寄せるなか、今後の北海道酪農を支えていく酪農生産者に国際的感覚を身につけて頂くことを目的としています。今回は、日本にとって重要な貿易交渉相手国であるオーストラリアの酪農乳業を視察するとともに、系統乳業としての役割と意義への理解醸成を目標とし、オーストラリア最大の系統乳業メーカーであるマレー・ゴールバン社を訪問し、研修を行いました。

研修行程

1日目 よつ葉乳業(株)東京支店にて事前研修
講演内容:「豪州の酪農・乳業情勢について」
「TPP・日豪EPAの現状と課題について」
2日目 マレー・ゴールバン社総合物流センター視察(シドニー)
3日目 マレー・ゴールバン社コロイト工場にて研修(コロイト)
研修内容:
「マレー・ゴールバン社の乳価について」
「マレー・ゴールバン社のミルクケアについて」
酪農場視察(3戸/コロイト近郊)
ハインズ共同経営会社(法人経営)
ドゥワイヤー農場(乳質優秀農場)
ウォートレイ・パストラル(家族経営)
4日目 デーリー・オーストラリア視察研修(メルボルン)
5日目 クイーン・ビクトリア・マーケット(市場)視察(メルボルン)
泰記IGA(スーパーマーケット)視察(シドニー)
6日目 サイモン・ジョンソン(食材店)
コールス・マイヤー(スーパーマーケット)
デビット・ジョーンズ(百貨店)視察

研修内容

くわしい研修内容はこちら

参加者からの感想

今回の視察で、乳業メーカーとしてのMGCの存在は非常に大きいと感じたところです(是非、よつ葉乳業にも日本、北海道のMGCになっていいただきたい)。今回の研修で、見て聞いて得たものを今後どう活かせるか、しっかり考え将来につなげたいと思っております。

MGC倉庫の視察では、さすがメルボルン港最大の利用会社だけあって、製品から作業員まで全て管理されていて、敷地内も整理され、効率的に運営されており、日本企業も参考にすべき点があると感じた。酪農生産者3戸を視察し、搾乳作業も見ることができたが、日本と違い牛も人もゆったりとしており、国民性の違いを感じた。

グローバル化が加速する今日、世界はとても近くなり、世界の酪農・農業の現状を知ることはとても重要であり必要なことである。日本の酪農だけ見ていてはこの広い世界を理解することは到底できない。世界を知るためには実際その地へ趣き、自分の目で耳で肌で感じなければならない。そして“日本の酪農”“自分の酪農”をしっかり確立しなければならないと強く感じた。

東京支店の事前研修で印象に残っているのが、よつ葉乳業は酪農生産者の会社であり設立に携わった先輩方は大変な苦労をされて、その歴史を若い生産者に知ってもらい伝えていって欲しいという話があり、今までは勉強不足で、ただ漠然と生乳を出荷していた自分はこれからはそういう役割も担わなくてはいけないということを強く感じました。