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よつ葉のふるさと訪問記

よつ葉のふるさと訪問記(1)十勝編

よつ葉のふるさと訪問記(1)十勝編

よつ葉のふるさと訪問記(1)十勝編

食糧の一大生産地、十勝から

食糧の一大生産地、十勝から

まず最初に訪れたのは、十勝です。広大な平野には、じゃがいもや小麦、大豆などの畑、デントコーンなどの飼料畑や放牧地が広がり、日本の食糧生産基地とも呼ばれる肥沃な大地。よつ葉乳業が産声を上げた地でもあります。
今回訪ねたのは、十勝北部の鹿追町で酪農を営む台蔵牧場(だいぞうぼくじょう)。赤と緑でセンス良く塗られた牛舎の背景には、大雪山系へと連なる山々が並んでいました。
牧場では、台蔵征一さんと節子さん、そして3代目となる経営者の誠さん、弟の良太郎さん、従業員の高橋さんが日々の作業を行っているそうで、今回は節子さんと誠さんに案内してもらいました。

家族みんなが1頭1頭に思いを入れて接する

台蔵節子さん

台蔵節子さん(誠さんのお母様)

「牛にやさしく。それがうちのモットーですね」と口をそろえる二人。なるほど、見慣れぬ私たちが牛舎に入っても、牛たちは皆そろって平常心。こちらに対して警戒することもなく、横になって反すうを続けています。
「搾乳中も、牛を怒ったりしません。優しく接するように心がけているんです。そうすると、人懐こくて穏やかな性格になるような気がしますよ」と節子さん。牛の性質をよく知る人が訪れると、台蔵牧場の牛の大人しさに驚くこともよくあるのだとか。

家族みんなが1頭1頭に思いを入れて接する

また、牧場で生まれた仔牛は、育成のためにいったん外部の牧場へ出すことも少なくありませんが、台蔵牧場では一貫して牧場内で育てることにしているそうです。「その牛のことを生まれた時からずっと知っていれば、しっかり健康管理ができるし、私たちも安心できますから」。1頭ずつ牛を自分たちの手ですべて管理する。それが台蔵牧場の酪農の基本です。

美味しい牛乳のためには、一番良い時期に牧草を刈り取る

台蔵誠さんと昊(そら)くん

台蔵牧場の皆様(右側が経営者の誠さん)

それからもうひとつ、牛の健康維持に欠かせないのは餌の管理なのだと教えてくれました。「牧草の栄養価が一番高い時に収穫して、美味しい餌を作って食べさせる。サイレージは100%自家生産。これがうちの強みだと思います」。話してくれたのは、夏になると牧草の刈り取りに精を出すという誠さん。大きな農業機械は、同じ志を持つ数軒の酪農生産者と共同で使用しており、互いに協力しながら作業を進めているのだそう。

そのため短期間に集中して、一番良い時期に牧草を刈り取ることが可能に。「美味しい餌を食べれば、牛は健康になり、健康であればこそ良質な生乳をたくさん出してくれます。それに、世話の手間があまりかからなくなるんですよ」。
私たち人間と同じように、牛もまた、健康第一。良質な生乳、ひいては美味しい牛乳や乳製品をつくりだすための原点はそこにありました。

よつ葉乳業を介して繋げたい風景

よつ葉乳業を介して繋げたい風景

父の代から、よつ葉乳業と共に酪農を営んできたという誠さん。こうして軌道にのった牧場を、これからの厳しい時代の中で維持していくことが自分の役目だと話してくれました。
「酪農生産者とよつ葉乳業が一丸となって、美味しい牛乳を消費者に届けること。そして、それを継続することが大事だと思っています」。

毎日の搾乳や牧草地での仕事をしながら思うのは、牛乳が届けられた先の食卓の風景。また、美味しい牛乳を飲みながら思うのは、遠く離れた牧場の風景。よつ葉乳業が架け橋となって、そのふたつの風景が繋がれば、厳しい時代の中でも道は開けるはずです。

エピソードフォト

すぐ背後には東西ヌプカウシヌプリ(夫婦山)が控え、その奥にはウペペサンケ、ニペソツ、トムラウシ…と大雪山系の雄峰が続いています。

「これが私の趣味なの!」と笑顔の節子さん。自ら育てた牛のお肉で作る加工品は、特産品として町内で販売も。

牧場プロフィール

台蔵牧場(だいぞうぼくじょう)

所在地 河東郡鹿追町
飼養形態 フリーストール(搾乳ロボット)
出荷乳量 1,486t
(2019年度)
飼育頭数 250頭
耕地面積 57ha

台蔵牧場で搾られた生乳は、十勝主管工場へ運ばれます。

よつ葉乳業発祥の地、十勝にある工場。乳製品工場、市乳工場、チーズ工場からなり、牛乳、ヨーグルト、粉乳、バター、ナチュラルチーズなど、多種多様な商品を製造しています。

よつ葉乳業を介して繋げたい風景

美味しい牛乳のためには、一番良い時期に牧草を刈り取る

年に1度のミルクフェスタ
(十勝主管工場開放DAY)

工場の敷地内で毎年秋に開催される「よつ葉ミルクフェスタ」では、十勝管内の各JAからの出店の他、乳製品やソフトクリームの販売、大抽選会など、皆が楽しめる様々な企画が用意されています。地元の家族連れも多く参加し、1日で約1万人が訪れます。
※2020年度は新型コロナウイルスの影響により中止

牛乳や乳製品について学べる工場見学施設「おいしさまっすぐ館」

牛乳や乳製品について学べる工場見学施設
「おいしさまっすぐ館」

工場内の「おいしさまっすぐ館」には約60分の見学コースが設けられています。ガラス越しに牛乳やバター製造の工程の一部を見ることができ、よつ葉のおいしさと酪農のひみつを楽しく学ぶことができます。電話で事前申し込みをすれば、個人から団体まで見学が可能です。

くわしくはこちら

くわしくはこちら

環境負荷低減のためにLNGを利用

環境負荷低減のためにLNGを利用

2013年3月からLNGの使用を開始しました。LNGとは液化天然ガスのことで、石炭、重油、プロパンガスなどの燃料と比べてCO2排出量が少なく、地球温暖化抑制に寄与するエネルギーです。北海道の酪農は豊かな自然があってこそ。従来のC重油にかわって、熱源にはLNGを導入しています。

フォトギャラリー

十勝主管工場

工場の所在地 河東郡音更町新通20丁目3番地
工場の広さ 243,786m2(東京ドーム約5.2個分)
主な製造品目 牛乳類・ヨーグルト・粉乳・濃縮乳・バター・クリーム・ナチュラルチーズ・ホエイパウダー
見学対応の有無 見学対応あり。
事前電話予約制:TEL 0155-42-2121
(受付時間:平日9:00~12:00・13:00~17:00)
(土・日・祝祭日は休み)