先輩社員の声

ルールや一般論に縛られず、
「よつ葉」の財務としてあるべき姿を追求する。

玉川 力也(たまかわ りきや)

出身学部
商学部
部署名
管理統括部 財務グループ主任
入社年
2011年4月

部署の紹介

Q.財務グループの業務内容について教えてください。

よつ葉グループ全体の財務管理を行っています。

財務グループはよつ葉グループ全体の財務管理を行う部署で、現在は私を含め9名で業務にあたっています。経理伝票のチェックや現場指導、在庫評価、決算分析、税務申告、会計システムの運用保守、固定資産や損害保険の管理、資金繰りや企業年金資産の運用など、多岐にわたる業務を全メンバーが横断的に担っています。

経理実務は遠方の工場や支店で行うことが多いため、新規取引に際しては財務グループで経理事務要領を作成することもあります。会計基準や税制の要件を満たすことは絶対ですが、処理方法が複雑すぎると現場の負担になってしまうため、バランス調整に頭を悩ませます。上司のアドバイスや現場担当者の声も取り入れながらシンプルに処理できる要領をまとめ、トラブルなく運用できた時にはほっとします。

正確性が求められる仕事なので緊張感がありますが、職場の空気を和らげてくれるのが朝のミーティングです。業務予定の共有はもちろんですが、仕事以外の話題、たとえば旬のニュースや子どもの話、昨日の夕食など、一人ひとりが自由なテーマで話します。それがお互いを知るきっかけになり、以前にも増して職場内の会話が増え、何でも言い合える風通しの良い雰囲気が生まれています。

転機

Q.仕事をする上で、転機となった出来事はありますか?

本社で扱う金額はケタ違い。財務部門の責任の重さを痛感しました。

2016年に、本社の財務グループに異動したことは大きな転機になりました。

入社して1年間、十勝主管工場(音更町)で生乳の殺菌業務を経験したのち、製造職から事務職へ異動になり、道内外5つの工場の経理処理に4年半携わりました。その後、本社の管理統括部財務グループへ異動し、まず驚いたのが工場にある固定資産の取得・修繕に係る金額の大きさでした。それまでは「経理は日々の経理伝票を締め切りまでに処理するのが仕事」と思っていましたが、工場機械や物流倉庫を直接見る機会が増え、そのスケールの大きさを目の当たりにしたことで、数字だけでなく現場の実態を把握し、より正確な対応をしていかなければならないと痛感しました。

心がけていること

Q.仕事をする上で大切にしていることは何ですか?

慎重に数字と向き合い、数字の背景まで把握するよう努めています。

正確性を求められる業務が多いので、少しでも数字に違和感があれば放置せず、慎重を期すよう心がけています。また、決算分析では会計システムの表面上の数字だけでなく、その背景で何が起こっているのか、状況を把握するよう努めています。

ある時、業務用製品の在庫評価でシステムエラーがあり、倍の数量で経理処理が進んでしまったことがありました。途中で数字の違和感に気づいて事なきを得たのですが、業務用製品は単位が大きいので、そのまま気づかなければ数百億円単位のトラブルになるところでした。こうした失敗を反省材料として、二度と繰り返さないよう、常に緊張感をもって数字に向き合っています。

こうした経験を経た先輩社員として、部下や後輩にも目の前の数字だけでなく業務全体を把握できる力をつけてほしいと思っています。そのため、任されている業務の目的や他の業務との関連性などを丁寧に説明し、業務全体において自分が担っている役割をしっかりと自覚してもらうようにしています。ただし一方的に業務のやり方を伝えるのではなく、キャッチボールをするイメージで会話することで、部下や後輩が気兼ねなく質問や意見を言える雰囲気づくりを心がけています。自分には思いつかないアイディアが業務改善につながることもあり、若い世代の発想に感心することも少なくありません。

会社の未来について

Q.将来に向けた職場の展望を教えてください。

デジタル技術の導入による業務効率化を目指しています。

BIツールやRPAなどの最新のデジタル技術を導入し、業務効率化を図っていきたいと考えています。

毎年のように会計基準の変更や税制改正の対応があり、財務グループとしては柔軟な対応が求められることが少なくありません。社内外に協力を仰ぎながら、スピード感をもって対応していく必要があると思っています。経理処理や財務分析などの業務を自動化できれば、現場の業務改善などに力を注ぐことができますし、労働生産性を向上させることで、プライベートの時間を充実させることにもつながると思います。

※BIツール:ビジネス・インテリジェンス(Business Intelligence)ツールの略。企業に蓄積されている膨大なデータを集約し、その分析結果を経営意思決定に活用するツール。
RPA:ロボティック・プロセス・オートメーション(Robotic Process Automation)の略。事務などの定型業務をパソコンに組み込まれたソフトウエア型ロボットが代行するシステム。

メッセージ

Q.学生へのメッセージを一言お願いいたします。

「ものづくり」の魅力を体感できる会社です。

当社には工場の機械や大きな倉庫があり、間接的とはいえ管理部門でも製造に関わることができるので、文系でも「モノづくり」が好きな人には魅力的な会社だと思います。私のように製造部門を経て管理部門へ異動になるケースも多いのですが、モノづくりの現場を経験したからこそ自社製品に愛着が湧き、現場を支える管理部門として、その責任を強く感じるようになりました。

財務グループの業務は専門知識をしっかり身につけ、それを土台にして行うことが多いため、コツコツと着実にスキルを積み重ねられる人が向いているように思います。しかし、会計や財務のルールに縛られているだけでは、会社の発展は望めません。よつ葉乳業は、おいしく安全な牛乳・乳製品を提供し続けることを変わらぬ使命としながら、高品質な「乳」の新たな価値を創造するために、現状に甘んじることなく常に前進し続けています。一般論ではなく「よつ葉」の財務部門としてどうあるべきかを一緒に考え、実践していきましょう。

キャリアについて

  • 2011年 商学部 卒業
  • 2011年 入社 十勝主管工場製造第2部市乳殺菌課
  • 2012年 管理統括部 財務グループ事務センター(十勝)
  • 2016年 管理統括部 財務グループ(札幌)