部署の紹介

Q.中央研究所の業務内容について教えてください。

家庭用・業務用製品の研究開発などを行っています。

中央研究所には研究員21名、事務職員1名が所属しており、家庭用および業務用製品の開発・改良、製品品質向上のための衛生微生物の研究、乳成分の機能性や新規乳酸菌の探索、産学官の共同研究などを行っています。職場は北広島市郊外にあり、ほとんどの人が札幌から車で通勤しています。敷地は広々としていて自然豊かで、穏やかな人が多く働きやすい環境です。

私は家庭用製品の開発チームに所属し、新規乳飲料の開発を担当しており、原料調達からレシピ検討、試作、賞味期限設定のための保存検査まで、新製品の企画を形にしてお客様に飲んでいただくまでのプロセスを一貫して手がけています。2017年に発売された「よつ葉ミルク苺」「よつ葉ミルク紅茶」は、研究所に配属されて初めて手がけた思い出深い商品です。イチゴのフレッシュな味わいや紅茶の豊かな香りにこだわり、乳を主原料にしつつ、苺果汁や紅茶等の副原料をブレンドし、これら味わいや香りの再現に取り組みました。現在開発を進めている新しいフレーバーの製品も、多くの方に気に入っていただけるといいなと思っています。

きっかけ

Q.入社を決めたきっかけは何ですか？

何にでも形を変える牛乳の魅力、酪農家の皆さんの努力を多くの人へ届けたい。

もともと食べることが好きで、学生時代は畜産学部で食品に関する勉強をしてきました。豚を育ててソーセージを作ったり、自分で搾った生乳でアイスクリームを作ったり、食品加工を学ぶ中で「食を通じて多くの人を幸せにしたい」という夢がふくらんできたのです。中でも牛乳は多くの人にとって身近な食品であり、加工方法によって何にでも形が変わるところに魅力を感じました。

入社後、酪農家さんのお宅で1週間の酪農実習を経験しました。牛を育てる仕事の大変さを、身をもって知り、酪農家の皆さんの努力を決して無駄にできない、私たちがより良い製品にして多くの人に届けなければならないという使命感が生まれました。その思いは今も常に頭の片隅にあり、酪農実習の光景がよみがえってくることもしばしばです。

転機

Q.仕事をする上で、転機となった出来事はありますか？

異動を経験し、部署に応じた働き方と自分の強みを知りました。

チーズ2課から中央研究所に異動したことです。
チーズ2課ではクリームチーズとアイスクリームの製造を担当し、調合から製造、充填、包装まで一貫して手がけていました。やがて新製品の開発に携わってみたいと考えるようになり、希望がかなって中央研究所に異動になりました。しかし工場の仕事とは全く違い、慣れるまでには時間がかかりました。工場では些細な異変でも事故につながりかねないため、小さなことでもすぐに報告して共有するのが当たり前でしたが、研究所ではそれぞれが自分の研究を進めていきます。研究所の上司に「まずは自分で考えてやってごらん」と言われて、部署に応じて業務の進め方を変える必要があると気づきました。それからは、誰かに相談する必要がある場合、まず自分で調べて考えを明確にした上で判断を仰ぐようにしています。

また、新製品の開発は発売時期から逆算してスケジュールを組むため、今すべきことや必要な準備など、先を見据えて行動するようになりました。試作でも様々な結果が想定されるので、どんな結果にも柔軟に対応できるよう、起こりうる可能性と対応策を考えるようにしています。

一方、工場の経験が強みになっている点もあります。新製品開発では、研究所の中で試作した後、工場で大規模試作を行うのですが、工場で学んだ製造知識があるため、スムーズに工場試作を進めることができていると思います。

会社への思い

メッセージ

Q.学生へのメッセージを一言お願いいたします。

やりたいことを見つけてチャレンジできる会社です。

よつ葉乳業は、酪農家の方々の暮らしを豊かにしたいとの思いから誕生した会社です。その成り立ちからもわかるように、酪農の現場からお客様に製品が届くまで、仕事は多岐にわたります。さまざまな部署があるため、自分のやりたいことを見つけてチャレンジできる会社だと思います。

私は自社商品が大好きです。同じようによつ葉の商品が好きで、「より多くの人にこの商品を届けたい」という同じ目標に向かって努力していける人と一緒に働けることを願っています。